ジ・アイル・オブ・マン - マン島TT・ドキュメンタリー 人気ランキング : 6315位
定価 : ¥ 3,990
販売元 : ナウオンメディア
発売日 : 2006-09-22
発送可能時期 : 通常24時間以内に発送
価格 : ¥ 3,032
郷愁を感じる出来の良いルポ

美しい情景や、大会関係者や島の人々のインタビューまで掲載しており、しかも映像がきれいな作品です。ライダーでなくても一度はマン島を訪れたいと思えるほど、レース週を中心に、島の様子を丁寧に描いていると思います。わたしはクラシックバイクが大好きなのですが、個々のバイクを紹介してくれるシーンは全然ありません。数分間だけ、『この音はマンクスだな』とか、『このGSタンクの色はG50だな』と、思いを馳せらせる程度の映像が入っています。そういう点では、走行中のバイクはたくさん写っていますが、新旧各バイクのメカニズムとか、それどころか「格好」さえも紹介されていません。あくまで主役は参加している関係者、人間であることがわかります。全体的に郷愁を強調した構成で、私の場合は見終わってからとてもセンチメンタルな気持ちになってしまいました。

無くなる前に一度は行きたいマン島レース

レースの詳細をレポートするような内容ではないのでダイジェスト的な内容を期待する人には満足できる内容ではないのですが、まる現地に滞在しレースを見ているような構成になっているので、開幕からセニアTTレースにむかい気持ちが盛り、祭りの後の侘しさまで味わえる内容になっています。今やマン島TTレースは、通常の基準とはかけ離れた狂気の様なイメージになってしまいましたが、参加するライダーの顔を見ていると純粋な自分の欲求への行動の様に思えてきます。またこのレースがファクトリー・ライダーのためだけではなく、マン島のアイデンティティーとして人々によって支えられていることが良く分かることも秀逸です。ちなみに一番好きなシーンはファクアが「大好きなTTレースでの事故であれば何があっても受け入れる事が出来る。」といっているインタビューの時の奥さんの表情です。

原始的だからこそ、純粋なスピリット!

例えば、MotoGPのように、
人命保護最大優先の完璧に整備されたテニクカルなコースを、
最先端のマシンが疾走する「最高の中の最高」を競うレースもよし。

でも、そこに道があるから、そこにバイクがあるから、競わずにはいられない
内側から突き上げる衝動のまま、優しいはずの木漏れ日が視界を閉ざすような、
何の安全の保証もない道へマシンを駆る彼らの恍惚とした表情もまた堪らない。

来年100周年を迎えるマン島TTレース。
往年の名ライダー達のアーカイブ映像は流れた時間を映し出すが、
根底に流れる昔も今もかわらない、あくなきレースへのレスペクトと欲望がフツフツと伝わってくる。

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